light, matter, rhythm

存在と消失、光と密度──ジャン=バティスト・アノタンは、視覚と感覚のあいだに潜むわずかな緊張を作品として立ち上げる。《Clarity Collection》では、プレキシガラスのパネルが組み合わされ、動作に応じて家具が現れたり消えたりするような視覚体験を生む。アームチェア、テーブル、ミラー、ランプは光を分散させるプリズムとなり、透明性と反射が交錯する空間を穏やかに揺らす。

同じく精度と純度の追求は、アルミニウムの塊から削り出された《PP-1》ターンテーブルにも見られる。機構を極限までそぎ落としながら、音楽を中心に据える「聴く」という行為を儀式として再構築し、彫刻的存在として感情に触れる。デザインを機能の枠から解き放ち、光、物質、リズムによって語られる体験へ──本作はその可能性を静かに示唆する。

Waiting For Ideas

Waiting For Ideas

Waiting For Ideas は、ジャン=バティスト・アノタンによって2021年に設立された、パリを拠点とするクリエイティブスタジオです。

アートとデザインの境界を探求し、視覚的に印象的で思考を刺激する作品、インスタレーション、空間を創造しています。

EXHIBITION / AWARD
  • 2025 Dezeen Awards 2025 PP-1 has been longlisted in the product design (consumer design)
  • 2024 AD & Range Rover Endless Reinvention, selected by Gerry McGovern
  • 2023 Mobilier National: Self Reflection (seat), Through The Dark (seat) and Stand Tall (low table) are now part of the Mobilier National collection (French Government Entity)
  • 2022 Wallpaper*: No Seat Belt Required nominated in ‘Best Metal Morphosis’
  • Achievements: Jury member for DNA Awards Paris
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