DESIGNTIDE TOKYO

RelaxSync Collection

リラックスした空間に馴染む家電

現代の暮らしでは、膨大な映像や音楽コンテンツに簡単にアクセスできる一方で、見たいコンテンツを探す行為が、その体験自体を損ねることがあります。スマートフォンやリモコンを手に前のめりな姿勢でコンテンツを選ばせるUIは、思考の負担を増し、リラックスして心からコンテンツを楽しむという本来の視聴体験から遠ざけるものです。
今回の展示では、より自然でくつろいだ状態でコンテンツを楽しむために設計された、2つの新しい家電製品をご提案します。
最小限の動作で操作を行う20面体のスマートリモコンは、転がしたり回転させたりするだけでチャンネルやトラックを切り替えることが可能です。この直感的で感覚的なインタラクションにより、画面を注視せず、ソファーにもたれかかるようなリラックスした体勢でのコンテンツ選択が可能になります。
また、一人のユーザーに追従する指向性スピーカーは、顔認識技術を用いてユーザーの顔を追い、音をその人にだけ届けるように設計されています。指向性音響技術により、周囲の人々に音が届かないよう配慮しつつ、個々のリスニング体験を尊重する新たなアプローチを提供します。
この展示を通じて、リラックスと没入感を同時に叶える次世代の家電製品の可能性を探求します。

Kunihiko Nakata

東京を拠点に活動するインダストリアル・デザイナー。1985年、兵庫県生まれ。2017年に自身のデザインスタジオ「NAKATA KUNIHIKO DESIGN」を設立し、家電製品から文房具、日用雑貨に至るまで、幅広い製品のデザインを手掛けています。使用者にとってより豊かな生活空間を提供することを追求しつつ、量産品としての機能性と美しさを兼ね備えた製品のデザイン設計を中心に、工業デザイン業務に取り組んでいます。

https://nakata.co/
EXHIBITION / AWARD
  • 2020: JIDA Design Museum / Selection, Tokyo, Japan
  • 2018 KOKUYO DESIGN AWARD / Merit Award, Tokyo, Japan