SUMI collection

今回のDESIGNTIDE Tokyoプロジェクトでは、韓国と日本の文化をデザインを通じて探求し、融合させることを目指しました。韓国と日本の文化的なつながりをリサーチする中で、特にアジアの書道で使用される墨（韓国語でMuk、日本語でSumi）に魅力を感じました。自然素材を燃焼させて炭を作り、それを動物性の膠と混ぜて作る伝統的な墨の製法は、東アジアの書道における細やかな職人技を象徴しています。この技法を家具デザインに取り入れることで、アートと自然、そして両国の伝統が持つ深い結びつきを強調しました。

SUMIコレクションには、チェア、ローテーブル、花瓶が含まれており、それぞれがスミ墨で染められた木材を使用し、墨が木目に染み込むことで素材の質感が引き立つように設計されています。家具のアウトラインは、書道の筆跡に見られる力強い曲線からインスピレーションを得ています。チェアには、環境に優しいタイベック素材を用いて、紙のような質感のクッションを黒く染めて製作しました。ローテーブルにはガラストップを採用し、伝統と現代的な美しさの調和を実現しています。