DESIGNTIDE TOKYO

Rebuilding Ocean Hue

海の色彩の再構築

海から藻場が減少する磯焼け問題は、日本を含め世界各国で深刻な問題となっています。その磯焼けの大きな要因と言われているのが、ウニなどの海藻を食べる生物の食害です。磯焼け地域に生息するウニは、身入りが悪く食品としての商品価値がないため、漁獲されずに放置され繁殖し続けます。磯焼けの改善には、定期的なウニの間引きが必要ですが、潜水作業に従事する人員の確保や予算の問題など、さまざまな課題が存在しています。Rebuilding Ocean Hueコレクションでは、間引きされたウニの殻を活用した釉薬の可能性を探求しています。ウニの殻と海辺の素材をかけ合わせて紡ぎ出された色たちが、図らずも美しい海のカラーパレットを再構築します。

企画・制作協力:荒木里奈、一般社団法人 GREENspearfishers
技術協力:長崎県窯業技術センター
協力:有限会社 マルヒロ、有限会社 光春窯、有限会社 ウラベ生地

Sae Honda

デザイナー/アーティスト。既存の価値体系に詩的なアプローチでゆるやかに疑問をなげかけながら、オルタナティブな美意識を探究する。自然と人工物の境界線が曖昧になりつつある世界を俯瞰で見つめながら、新しい価値をかたちにしている。2010年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、アムステルダムのGerrit Rietveld Academieでコンテンポラリージュエリーを学ぶ。2021 年にオランダから日本に拠点を移し、制作活動を行っている。 作品はStedelijk Museum Amsterdam、Rijksmuseum Amsterdam、Museum Arnhemに永久所蔵されている。

https://www.saehonda.com/
EXHIBITION / AWARD
  • 2023: THE THINKING PIECE / Cryptid / Dropcity / Milan / IT
  • 2023: Material, or , / Cryptid / 21_21 DESIGN SIGHT / Tokyo / JP
  • 2022: Solo exhibition / Anthropophyta / (PLACE) by method / Tokyo / JP
  • 2022: IT'S OUR F***ING BACKYARD / Everybody Needs a Rock / Stedelijk Museum Amsterdam/ Amsterdam / NL
  • 2022: Tenminste houdbaar tot / Everybody Needs a Rock / Museum Arnhem/ Arnhem / NL