DESIGNTIDE TOKYO

Surfaced

サーフェスト

Surfacedは大量生産家具に対抗する少量生産体制のアトリエワークの回答として2019年に始めたプロジェクトです。彫刻的なプロセスを採用することで様々なメリットが生まれます。ひとつには材料の廃棄が減らせる点です。従来のやり方では歩留まりの関係やパーツの最低長さに達しない材料はチップとして燃料にされることが一般的ですが、サーフェストのやり方であれば小さな材料でも作品の構造に貢献できます。また、使い切れなかったブロックたちは次の作品に流用することが可能です。サイズを問わずに利用できるという点では、木材の再利用や、廃棄木材の利用も可能ですし、適したやり方です。またディテールが毎回変わることもメリットとなります。全体のシルエットは固定して細かな構成を自由にすることで同じスツールを5つ作ればそれぞれに個性が宿り、ギャラリーワークとしてメリットがあります。このように手間と時間は掛かりますが、その一方で大量生産の方式では得られないようなメリットを享受できます。

Sho Ota

1984年千葉県生まれ。千葉大学工学部意匠科卒業後、家具メーカーに就職。2018年にDesign Academy EindhovenのContextual Design修士課程を卒業し、同年Studio Sho Otaを立ち上げ、オランダを制作拠点にヨーロッパとアメリカのギャラリーから作品を発表している。2021年にはパリで初の個展を開催した。基本的には大量生産では出来なかったことを少量生産で具現することをモチベーションに活動している。

https://shootadesign.com/
EXHIBITION / AWARD
  • 2024: Collectible / Brussels, Belgium
  • 2023: ‘Material, or’ / Tokyo, Japan
  • 2023: ‘TOUCH WOOD’ duo show with Yuma Kano at Alcova/ Milan, Italy
  • 2020: LA MANUFACTURE A LABOUR OF LOVE / Lille, France
  • 2019: Design Parade Hyères 14, Hyères, France