EXTENSION
会期中は、メイン会場に加え、さまざまな会場でも Extension Event として多彩なプログラムが開催されます。
さらに本年度より、会期終了後も継続的に活動を展開していきます。DESIGNTIDE TOKYOの趣旨に賛同いただいた SUPPORTER の方々の協力のもと、Main Exhibitionに参加したデザイナーによる個展やグループ展、作品の販売を行うスピンオフ企画を実施予定。これにより、デザイナーと社会、企業、マーケットをつなぐ新たな機会を創出していきます。
Traces of Life ——
生きものが残した木のかたち ——
2025.12.11 (Thu) 〜 2026.01.27 (Tue)
カリモク家具とクリエイティブディレクター・デザイナーの辰野しずかによる本展は、辰野が初めて木材が育つ森に足を踏み入れた体験と、カリモク家具が長年にわたり木の命と向き合いながらものづくりを続けてきた背景に共感したことから生まれました。木が生きてきた時間に想いを寄せ、虫食い、節、曲がり、変色といった痕跡を、欠点ではなく自然や生き物との関わりが刻んだ“記憶”として捉え直しています。それらの痕跡に宿る個性と美しさを、辰野のデザイン視点によってカリモク家具と共に静かに引き出した展示です。
北林加奈子/ lanugo
2025.12.13 (Sat) 〜 2025.12.24 (Wed)「私と私ではないものとの境界をかたち作っている皮膚の上で起こる、ざわざわとした刺激と気づき。またそれを手がかりに測り合う他者との間にあるもの。」を主題とし、陶に糸や木、ガラス、ウールなどの異素材を掛け合わせる彫刻、インスタレーションを中心に作品を制作している。
それぞれの素材の質感や物理的な特性を利用した造形は、太古の道具や装置、楽器のような印象を与えながら、呼吸をしているような生命感も漂わせる。特に質感に注視し、見る者の触覚を刺激するような制作は、自身が持つ皮膚感覚や手触り、神経伝達に対する関心によるものである。