Week 3

Market

2025.12.18 (Thu) 〜 12.21 (Sun)

デザイナー自身がデザインから製作まで手がけるプロダクトをはじめ、試作サンプルやプロトタイプ、独自レーベル製品まで、〈作り手〉としてのデザイナーにフォーカスし、約50組のデザイナーが自ら出品を行う、新たなデザインプラットフォームとしての実験的なマーケットを開催します。

Class of 2025、Main Exhibitionを終えた三週目、同会場をマーケット専用レイアウトに変更し、4日間にわたってオープン。現在進行形のデザインの潮流を可視化し、消費者とデザイナーの創造や思考の断片が交差する場をつくり出し、これからの創造と価値のあり方を見つめ直します。

また、デザイナーによる出品のほか、デザインレーベルによる展示ブースや、デザイン書籍を扱うコーナーも併設されます。

DESIGNTIDE TOKYO Marketは、デザインと、それを取り巻く環境の新たな可能性に挑戦し、次代のデザイン潮流の輪郭を描き出します。

CONCEPT

プロダクトとクラフトの境界線が曖昧になりつつある今、 〈作り手〉としてのデザイナーにフォーカスした新しいデザインマーケット。

優れた使い心地や機能美を前提としたデザインは、暮らしの中に自然に入り込むプロダクトとして広く受け入れられ、引き続き進化し続けています。一方で、現在グローバルでは「コレクティブルデザイン」と呼ばれる潮流が拡大しています。それはプロダクトとクラフト、デザインとアートの間を自由に行き来するような作品であり、世中に新たな価値を問う実験的な作品/プロダクトでもあるため大量に作られず、希少=コレクティブルな作品たちと言えます。日本マーケットでは、その動きはまだ始まったばかりかもしれません。このマーケットは現在進行形の潮流の兆しを可視化し、加速させる場となることを目指します。

デザイナーが自身の手で思考を形にし、作品として提示し、販売する。それは単なる物販ではなく、新しい価値の流通であり、消費者と制作者が出会い直す“現在進行形のデザインプラットフォーム”です。「売れる」かどうかではなく、「つくりたい」という衝動を出発点に、 その先にあるこれからのデザインの輪郭を、ここから立ち上げていきます。 DESIGNTIDE TOKYO Marketは、現在のデザインを共有し、これからの消費や創造のかたちを問い直す、ひとつの実験場として存在していきます。

DESIGNERS

BRANDS

apartamento

アパルタメントは2008年、同名の雑誌とともに創刊され、今日最も影響力があり、刺激的で誠実なインテリア出版物として広く認知されている。出版部門は2015年、雑誌から発展した物語やアイデアの自然な延長として始動した。モノグラフや写真集に加え、テーマ別料理本、建築シリーズ、塗り絵、さらにはグラフィックノベルまでをカタログに収めている。

PRODUCER

山本 考志 (OCTBR / Ilmm design journal)

OCTBR 主宰
「Ilmm」共同創刊者

大学卒業後、2002年にヴィンテージやオリジナルプロダクトを扱うインテリアショップに勤務。その後、輸入家具商社、外資家具ブランドを経て、2024年に独立。日本発のデザインジャーナルマガジン『Ilmm』の創刊メンバーとして、企画・運営に携わる。ショップのマーチャンダイジングやインテリアプロジェクトにおけるコーディネートを手がける一方、造形作家として〈HOW TO WRAP_〉、〈TENSEGRITYLAB.〉の活動も行っている。