ASSEMBLY KIT 01–04

東京の街をよく観察して歩くと、身近な素材と限られた空間を巧みに活用した「セルフメイド家具」が、あちこちで見えてくる。
松戸のアーティスト・イン・レジデンス「Paradise AiR」での滞在中に出会ったこうしたヴァナキュラー(地域性のある)家具に着想を得て、私は、日本のホームセンターで入手可能な標準的な素材のみを用い、ステンレスビスで組み立てるDIY家具シリーズを制作した。基本構造から展開し、スツール、ローベンチ、ハイベンチ、本棚へと応用している。

家具の生産と消費がグローバル化する中で、本プロジェクトは、都市に暮らす人々に対し、地域の素材と形態に根ざした家具づくりを促す試みである。

Tale Berger Hølmebakk

Tale Berger Hølmebakk

Tale Berger Hølmebakkは、コペンハーゲンを拠点に活動するノルウェー出身の家具・プロダクトデザイナーです。

オスロ建築・デザイン大学で学士号を取得後、デンマーク王立芸術アカデミー(建築・デザイン・保存学科)にて修士号を取得。2022年に自身のデザインスタジオを設立しました。

彼女のデザインアプローチは、素材の探求に強く根ざしています。プロセスに重きを置き、ハンズオンによるクラフトマンシップと、形態や生産手法に対する明確な理解とのバランスを追求。伝統的な技術を現代のデザインに再解釈・融合させることに関心を持ち、クラフトとインダストリアルプロダクションの対話を生み出しています。

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