脈拍

寄せては返す波、満ちては欠ける月。
それを眺める私は、呼吸をし、脈をうつ。
世界は反復に満ちている。
ただ、そのことを忘れているだけで。
この装置たちは、“メカニカルな”という文脈に留まることなく、
出来事として(あるいは詩として)、
我々が、世界を動的なものとして捉えなおす、
そのきっかけとして機能するのではないだろうか。

Yoshino Takayama (Class of 2025 winner)

Yoshino Takayama (Class of 2025 winner)

多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻統合デザイン領域在籍。クマ財団9期生。
物理世界で単純なメカニズムを用い、「なぜかずっと見続けてしまう装置」を制作。あらゆるものがデジタルに置き換えられ、数字によって制御される現代に、画面の外で、ものを振り付けることで、世界の豊かさと複雑さを思いだそうとしている。

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