DESIGNTIDE TOKYO

ABOUT

DESIGNTIDE TOKYO は、プロダクトデザイナー、そして、ジャンルの越境を厭わないクリエイターが、個を主軸とした新たな形を生み、発表することを促すイベントです。

一堂に集められた作品や空気感を共有することで、自ずと引いてしまっているデザインという言葉の意味を超えて思考する機会と場を提供します。

DESIGNTIDEとは?

DESIGNTIDEは、1990年代から2000年代に初頭に東京で開かれていたHAPPENINGやTOKYO DESIGNERS BLOCKの流れを汲み、2005年にスタートしたデザインイベントです。
2008年にDESIGNTIDE TOKYOに名称を変え、東京ミッドタウンをメイン会場として、2012年まで毎年秋に開催されました。

毎年3、4組の招待デザイナーと公募から選ばれた合計50組ほどのデザイナーが参加し、「思考をトレードする場」をテーマに、商業が優先されたデザインではなく、デザイナーのクリエイティビティを重視した作品を展示し、デザインの新しい潮流(TIDE)を示してきました。

デザイン業界の様々なプレイヤーが一同に集まるメイン会場を設定し、若い建築家やデザイナーを会場構成に起用する事で、会場自体も作品として表現の場としてきました。

VENUE DESIGN

瞬くピント

今私たちに必要なのは、「みる技術」ではないだろうか。

それは、みられることや、みないことに意識を配るのではなく、自身の感覚を働かせて、ものの存在・形・様子・内容を深く探り入るような能動的な行為のことであり、カメラのピントを合わせるように、モノと自身とで対話ができる身体(想像力)のことである。

テンポラリーな空間には、独特の軽さを感じる。期間の短さや資材の簡素化も要因のひとつだが、テンポラリーさを下支えするハコの完璧さが、かえって内側の空間に空虚さを与えてしまっているのかもしれない。 例えば、ホールの天井の完璧さ。バトンやダクトレールが規則正しく並び、いつどんな催しにも対応できるよう周到に準備がなされている。木質を基調としたホール空間のなかでそれらは黒子に扮しているが、その頼もしい姿につい気をとられてしまう。そんな完璧な天井を操作することで、「みる場」にふさわしい空気のかたちをつくろうと思う。

ここで過ごすいっときのための儚くドラマチックな空間ではなく、じっくりピントを探したくなるような、たっぷりとした自由な場、ひとりひとりのピントが瞬き充満するような空間を目指している。

Rui Itasaka

兵庫県生まれ
2016 年 東京藝術大学美術学部建築科卒業
2018 年 同大学大学院美術研究科建築専攻修了
同年RUI Architects 設立
Under35 Architects exhibition 2021 Gold Medal 賞など受賞歴多数

Shuntaro Yoshino

新潟県生まれ
2017 年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
Royal Academy Schools へ交換留学
2019 年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
同年 共同スペース 「WALLA」 をオープン
2024 年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了

MEMBER

Director:
Max Fraser
デザインジャーナリスト
デジタルメディア、書籍、雑誌、展覧会、ビデオ、イベントなどでデザインコメンテーターとして幅広く活躍。
ジャーナリストとしてはCNNスタイルのデザイン特派員を務め、『フィナンシャル・タイムズ』、『ウォールペーパー』、『アイコン』、『サーフェス』、『イブニング・スタンダード』、『ニューズウィーク・インターナショナル』などに寄稿。
また、コンテンツ・コンサルタントとして世界中の企業や組織とも協働しており、2012年から2015年までロンドン・デザイン・フェスティバルの副ディレクターを務めた。
2011年にはDezeen Book of Ideasを共同出版し、2016年にはDezeen創設者のマーカス・フェアーズとともにBrexit Design Manifestoを立ち上げた。
『Design UK』や『Designers On Design』(テレンス卿との共著)、『ロンドン・デザイン・ガイド』シリーズなど、複数のデザイン書の著者でもある。
Yuri Suzuki
1980年東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)ではデザイン・プロダクト学科で修士取得。
音とエクスペリエンスをデザインするアーティストとして、インスタレーションからインタラクション、プロダクトと多彩な活動で知られる。デザインマイアミでは、デザイン・オブ・ザ・フューチャー受賞。MoMA、テートギャラリーなど、世界の名だたるミュージアムやフェスティバルで作品を発表。2018年にはペンタグラムのパートナーに就任。現在ロンドンで活動中。
Hirofumi Akimoto
株式会社E&Y取締役/ディレクター
1981年生まれ。2004年九州芸術工科大学工業設計学科卒業後、渡英。帰国後2006年株式会社E&Y入社。
以後、E&Yのコレクション企画や国内外のデザイナーとの開発、建築家やデザイナーと協働しプロジェクトベースでの特注家具の設計を中心に様々な業務に携わる。
Taku Sato
ギャラリーディレクター。1982年米国生まれ。2004年慶應義塾大学環境情報学部卒。2007年よりCLEAR GALLERYにてコンテンポラリーデザイン、及びアートを扱う。2012年よりディレクターとして企画に従事。2018年に独立。2019年にPARCELの立ち上げに関わり、6月に開廊。以後同ギャラリーのディレクター、2023年よりEASTEAST_Tokyoではアドバイザーを務める。
Monica Khemsurov
ニューヨークとロサンゼルスを拠点に活動するライター、キュレーター、クリエイティブ・コンサルタントで、デザインとビジュアル・アートの最新情報を扱うオンラインマガジン「Sight Unseen」の共同創刊者。『How to Live With Objects』の共著者であり、インテリアへの新しいアプローチを提唱している。また、『T Magazine』のデザイン・エディターや、芸術的なプロダクトの展示を行っている新しいショールーム、Petraの創設者でもある。
Jill Singer
ニューヨークを拠点とするライター、キュレーター、クリエイティブ・コンサルタントであり、デザインとビジュアル・アートの最新情報を扱うオンラインマガジン「Sight Unseen」の共同創刊者兼編集長。『How to Live With Objects』の共著者であり、インテリアへの新しいアプローチを提唱している。『W Magazine』、『PIN-UP』、『Elle Décor』、『New York Magazine』、『T, The New York Times Style Magazine』などに寄稿している。
Art Director:
Kazune Watanabe
2005年桑沢デザイン研究所卒業後、
工藤強勝デザイン実験室、株式会社スープ・デザイン(現在株式会社ブートレグに商号変更)を経て
2018年4月、屋号「There There」として独立。2022年3月「株式会社 There There」に法人化。2023年Asia Designer Communication Platform(ADP) Purple Memberとして参加。
Creative Producer:
Kensuke Kidani
株式会社volvox 代表取締役 / プロデューサー
国内/外資系の広告代理店を経たのちvolvoxを設立。広告を中心にブランドの戦略設計からコミュニケーションデザイン、コンテンツ開発まで統合的にプロデュースを行う。現在はクリエイターの育成からマネジメント、プロデュースも事業として手掛ける。
Founder:
Tsuyoshi Matsuzawa
株式会社E&Y代表取締役/デザインエディター。
国内外のデザイナーの作品をプロデュースし、2006年にはZANOTTAとのコラボレーティブエディション、2010年には新しいコレクションラインである「edition HORIZONTAL」を発表した。作品の一部はMoMA NY、Design Museum London、Musee des Arts Decoratifs Paris、Sweden National Museumなどに収蔵されている。また、国内外のプロジェクトや展覧会の企画、ディレクターやアドバイザーも務める。大阪芸術大学短期大学部教授。
Yuta Takeda
ログス株式会社代表取締役
慶応義塾大学経済学部卒業後、アクセンチュア戦略コンサルティンググループに入社。医療、公共領域の新規事業立案、業務改善、政策提言などの業務に従事。2014年、 家業と同じ服飾雑貨問屋の経営に参画し、2016年ログズ株式会社を設立。以後、衣食住学という4分野に事業を拡大し、DDD HOTEL(デザインホテル)、PARCEL(アートギャラリー)、nôl(実験型キッチンスペース)、GAKU(10代向けクリエイティブ教育)、EASTEAST_(アートフェア・プラットフォーム)等を展開する。