DESIGNTIDE TOKYO

ARMOR

体を守る鎧を、体を守れない薄い皮膜で作る

自分に期待して、進んで自らを鼓舞したのにも関わらず、疲れてしまって呆れてしまう

自分は応援するに値する良い人間だ、と自分に提示していて、
なぜ自分に対して、自分を美化させているのだろうと我に返る

ふと、自分のしょうもなさに気づいた
自分はしょうもない人間だと気づいたら、がっかりするどころか面白くて、とても腑に落ちた

自分から湧き上がるものが形になるというよりも、
理由をつけて、周りを説得するように形にしているのではないか、と立ち止まっていた

でも今はただひたすらに、自分を守ってくれる、何からも守れないほど弱い、だからこそ強い、美しい鎧が作りたい

門馬 さくら

1995年東京都生まれ、東京在住。2017年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻を卒業後、パリのエコール・ルサージュにて刺繍を学ぶ。2022年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。
刺繍の装飾としての側面だけではなく、布を物理的に強くすることによって生まれる「造形のための刺繍」や、手の痕跡が残る「縫う行為としての刺繍」に着目し、透過性のある立体作品を制作する。主な個展は”What to believe,and what to pray”(ARTiX3,東京)、主な受賞歴はコミテコルベールアワードグランプリ、メトロ文化財団賞などがある。

https://sakuramomma.com
EXHIBITION / AWARD
  • 2023: Solo Exhibition”What to believe, and what to pray”,Tokyo, Japan
  • 2022: Award of Metro Cultural Foundation,Tokyo, Japan
  • 2022: Group Exhibition”LOBBY”,Taipei,Taiwan
  • 2019: Comite Colbert Award Grand prix, Tokyo ,Japan
  • 2019: Group Exhibition”BVLGARI Mecenate” ,Tokyo Japan